遅ればせながら「The Socilal Network」
2011年07月19日
↑画像は、http://sanmarie.me/socialnetworkより拝借(本当は著作権違反です。。。)
劇場にかかっている頃は、超多忙だったので見損なっていた「The Socilal Network」をツタヤで借りてみました。
なるべく字幕に頼らず見ようとするには、あまりにもZuckerbergの台詞が早すぎてつらい映画でした。
http://www.thesocialnetwork-movie.com/
ハーバード大学の歴史的背景や寮が違うことの意味、建学精神(運営方針)、Facebookの社会的意義を知らないと、きっとつまらない映画なんでしょうね・・・。
Facebookに関しては、当社でサービスを提供している以上、それなりに調査研究を重ね、何冊もの本やサイトを読みまくりましたので、この映画に関してはFacebookがなんたるかを理解してから観て正解だったなぁと思いました。
ハーバードの話やエンジェル(ベンチャーへの投資家)の話は、日ごろいろいろな書物や留学経験者から聞いていた話の点をつなぎ合わせて理解しました。
知的財産権について意識が希薄な日本人には理解しがたいところもあったのではと思いますし、ハッキングできるほどの能力がないとイノベーションは起きないのかなとも思いつつ、ハッカーを採用するシリコンバレーの企業と、ハッカーを訴えるSONYとの違いも考えさせられました。
しかし、プログラマやIT関係者やベンチャーに詳しい人じゃない限り、細かいディティールを読み取れないので、ただの知的権利と裁判の話になってしまう映画です。極端なことを言うと、この映画を見ておもしろいと思わない人は、その時点でこのITイノベーションから落伍していると言っても過言ではないだろうなぁと思った次第。
恐ろしいことに映画と落語や古典芸能に関しては、作品の出来不出来もさることながら鑑賞者の教養が必要なので、そういう意味ではこの映画もその類でした。
また、デジタルネイティブな彼ら(Sean Parker,Mark Elliot Zuckerberg・・・)の常識と我々の常識も異なるのだ。この感覚の違いを私たちの旧世代がもつ感覚こそが正義だと思って観てしまうと肝心なところを読み落としてしまう映画でもありました。
Posted by あやとりいくた at 10:19│Comments(0)
│エッセイ
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