行動観察のススメ

2012年01月27日

私には悪い癖があります。飲食店に行くと、まず駐車場の台数、店に入れば椅子の数、従業員の数、メニューの数、メニューの単価、隣の席の人が食べている合計金額をざっと確認、さらにレジで支払っている人がいれば、その合計金額にそば耳を立てて、そのお店の経営状態を把握します。この時点で何も食べていませんが、だいたい過剰投資(店の実力より椅子の数が多いとか、駐車場の台数とバランスが悪いとか・・・・)のお店は美味しくないと予想がつき、ほぼ100%の確率でその予想は悲しいことにあたります。ガーン
そして、さらにそのお店がつぶれてなくなる時期を予測してしまいます。

行動観察のススメ

まあ、万事こんな調子で年中まわりを観察しているので、外出するととても疲れます。事務所で仕事をする時より、視界に入った情報をこんな風に観察し、処理しているのでとてもお腹が空きます。

世の中にはたくさんのビジネスヒントがあり、それこそ「人の振り見て我が振り直せ」ということもありますし、なによりそこに市場があります。新規事業への取り組みなどと大げさなことを言う前に、まずは日常の中のホットスポットを見つける習慣を身に着けることはとても大事なことだと思います。

よい点も悪い点も観察する中で、その気付きが自分のビジネスにおいてお客様に気持ちよく利用していただくための必要十分条件を自分自身の中に形成していくことができるようになります。

大手マスコミによって発信される情報と実際の現場の差異にも気づくようになります。各種ビジネスセミナーで見聞きする内容の真贋もだんだんわかってくるようになります。

日ごろから観察眼を磨いておかなければ、どんなセミナーに行っても、本を読んでも本質を見抜いて身に着けることは一朝一夕にはできません。大量に本を読んでも、多くのセミナーに参加しても、行動に変化が見られない人はそもそも観察眼が鈍く、気付きにくいという自分の側の問題があるのかもしれません。

そこを打破するには、毎日の生活の中で自然に観察するという習慣を身に着けるのがいちばんの早道でしょう。
ただ漠然と通勤したり、買い物に行くのではなく、

「なぜ、今日は道路が混んでいるのか?」
「なぜ、この店はいつも繁盛しているのか?」
「なぜ、この店はいつもお客さんがいないのか?」
「なぜ、この店は美味しくないのか?」
「なぜ、この店は居心地がいいのか?」

その現象と原因を、その現象を見た瞬間に突き止める作業の繰り返しによって、観察眼は養われ、我がことも反省し、カイゼンしていけるのです。よいことは真似てみて、悪いことは真似しないようにする。ただ、それだけでも人生もビジネスも変わるはずなのです。


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Posted by あやとりいくた at 08:40│Comments(0)エッセイ
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あやとりいくた
合同会社あやとりのCEO/プロデューサー生田明子。SEOなんて言葉が日本でなじみがないころから検索エンジンでの上位表示実験を繰り返し、ノウハウを集積。日本でOverture、Adwardsの広告募集がはじまってまもなく出稿した経験を持つ。組織戦略に基づくWeb戦略立案を得意とする。大規模開発から個人事業まで幅広く支援。
1988年PC9801を触り始め、1995年にはインターネットの仕事にかかわっていました。資格は簿記2級、普通自動車免許、PADIオープン・ウォーター・ダイバーライセンスしかありませんが、実務経験は本当にハンパありません!あと司馬遼太郎と堺屋太一が大好き!な暇さえあれば読書な毎日


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