ネットの品質を考える
2012年01月06日
2012年あけましておめでとうございます。
年末年始はゆっくりお休みを頂戴いたしました。昨年お世話になった方へお礼も申さず年末の休みに突入させていただきました非礼をお詫びいたします。
2012年がみなさまにとって実り多い1年となりますように、ネットでの情報発信の効率と品質向上のお役に立てればと思っております。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
年明け早々、「食べログやらせ、39業者を確認」というニュースが駆け巡っておりますが、米国では7年以上前から「バイラル・マーケティング」のひとつとして、モニターを雇って自社に有利な記事を投稿してもらうと宣伝広告手段がありました。米国にはそのころから専門業者がおり、日本でも5.6年前には存在していました。実際、当時、上場企業の広報部門におりましたが、売り込みを受けた記憶があります。道義的にもいかがなものかと思い、さらに今回のように発覚した場合のリスクを鑑み、もちろん採用しなかったのですが、当然こういった手法を採用する企業もあることは知っていました。
ですから、ことさらに今回話題になるのが不思議なくらいで、当然書き込みの半分はやらせもありとして、これらの情報につきあってきました。記事を書くことは骨の折れることですし、書き込みが少ない店は当然不人気として認識されるリスクを掲載店が警戒し、なんとかしたいと思い、なんらかの行動に出るのも当然の流れでしょう。
これらの記事は一般の人の書き込みのように見えますが、読んでいればその文調から恐らく関係者だろうなとわかるもので、話半分に評価するべきなのでしょう。
また、新聞やテレビであっても、広告主に配慮した提灯記事を盛んに掲載しており、広告収入がネットに比べ激減している中で報道された今回の記事はなにをいわんやという気もします。企業の広告予算がネット広告へシフトしていく流れの中で旧態側の「やっかみ」も入り混じった悪意するら感じる報道姿勢には笑すら感じます。
どこに事実があるかは、読み手が見抜く力をつけるしかないのだと思う次第です。
そして、情報を発信する企業も当然、経営理念と社会通念に照らし合わせ、信頼される行動をとるべきであることは間違いないことです。
Posted by あやとりいくた at 11:04│Comments(0)
│エッセイ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。