なぜ「まんべくん」は失敗したのか?
2011年08月23日
北海道長万部町(おしゃまんべちょう)のゆるきゃら「まんべくん」のツイットで、ちょっと有名になった長万部町(おしゃまんべちょう)。これ、普通読めませんよね。
(あやとりいくたは、3歳のころは北海道千歳市在住でしたので、小学生の時から読めたよ!えへん!)
メディア効果としては、長万部町の存在が知られ、この読みにくい町名が読まれるようになっただけでもいいのかもしれませんが、町の公式ゆるキャラ「まんべくん」の運用としては、たくさんの課題を示しました。
Wikipediaによれば、下記のようなキャラクタ設定は一応当初からしてあったようです。
----------------------------
・愛称:まんべくん
・姓名:おしゃ まんべ
・生年月日:2003年(平成15年)7月31日 午後3時
・住所:北海道山越郡長万部町字長万部
・身長:1m50cm - 1m90cm(その時によって、背が伸び縮みする)
・性別:男
・趣味:エコ活動、お散歩、温泉(42℃以上)
・特技:コマネチ、バルタ○星人のものまね
・好きな食べ物:ラーメン
・嫌いなもの:二酸化炭素
・苦手なもの:犬
・性格
目立ちたがり屋
ドジでおっちょこちょい
温厚でやさしくの〜んびりしているが、ものすごく怒った時は、カニばさみで
攻撃することもある。しかし、まだ誰も怒ったところを見たことはない
・将来の夢
NHK教育番組に出演すること
ポ○キッキーズに出演すること
マクド○ルドのハッピーセットになること
おしゃまんべ町が大好きなので、たくさんの人でまちがにぎわうこと
----------------------------
果たしてこの設定で、あの問題になったツイットはこのキャラクターに合致していますか?
乖離しすぎています。子供たちのアイドルになりたいと夢見ていたキャラクタが戦争責任についてコメントしますか?
町として、任せた相手はどうやら我々のご同業のようですが、プロモーション、広報活動のプロとはとても思えませんね。組織として、サイトやキャラクターを運用するには、それなりに「運用ガイドライン」というのものをつくります。そして、当然、執筆担当者>校正確認者>公開承諾責任者 と段階に応じて、担当者を複数設置し、組織として問題あるコンテンツ、発言ではないか?設定したキャラクターの要素に反していないかと確認後、責任者の許諾後、はじめて公開されます。
せっかく長万部町を広くアピールするために、それなりに予算をつぎ込んで作り上げたキャラクタをこの町の出身者であるというだけで一個人に任せてしまった長万部町の組織としての責任があります。
ましてや、業務委託という正式な形をとらずに、ボランティアにも類さない中途半端な運用だったようです。
結局、この札幌在住の執筆者は、「まんべくん」のキャラに憑依して、自己主張をしていたというのが本質のようです。故郷だからと憑依された長万部町は不幸としかいいようがありませんが、組織として、そのような運用を許諾した責任は逃れることはできません。
全国各地でゆるキャラを生み出すのはいいのですが、版権、著作権の騒動、運用ガイドラインの未整備など問題が目立ちます。組織として、著作権や運用に関しての教育も受けさせずに担当者を選任していることにも問題があります。
そして、この問題は自治体のゆるキャラだけにとどまらず、企業のサイトでも起こりうる問題です。特にWebサイトやFacebookページでキャラクタを設置して擬人化して運用しているところは、他山の石とすべきことです。擬人化したキャラクターは一人歩きを始めます。当初の設定どおりの性格やキャラクターとして行動しているか?ガイドラインに基づいて運用されているか?とてもたいへんな作業ですが、監視に近い見守りが必要になってきます。
ディズニーなどのキャラクターの運用の背景には、事細かいガイドラインがあります。そして、それを厳守しています。
みんなから愛されるミッキーマウスで居続けるには、生身の人間以上の気配りがあるのです。
(あやとりいくたは、3歳のころは北海道千歳市在住でしたので、小学生の時から読めたよ!えへん!)
メディア効果としては、長万部町の存在が知られ、この読みにくい町名が読まれるようになっただけでもいいのかもしれませんが、町の公式ゆるキャラ「まんべくん」の運用としては、たくさんの課題を示しました。
Wikipediaによれば、下記のようなキャラクタ設定は一応当初からしてあったようです。
----------------------------
・愛称:まんべくん
・姓名:おしゃ まんべ
・生年月日:2003年(平成15年)7月31日 午後3時
・住所:北海道山越郡長万部町字長万部
・身長:1m50cm - 1m90cm(その時によって、背が伸び縮みする)
・性別:男
・趣味:エコ活動、お散歩、温泉(42℃以上)
・特技:コマネチ、バルタ○星人のものまね
・好きな食べ物:ラーメン
・嫌いなもの:二酸化炭素
・苦手なもの:犬
・性格
目立ちたがり屋
ドジでおっちょこちょい
温厚でやさしくの〜んびりしているが、ものすごく怒った時は、カニばさみで
攻撃することもある。しかし、まだ誰も怒ったところを見たことはない
・将来の夢
NHK教育番組に出演すること
ポ○キッキーズに出演すること
マクド○ルドのハッピーセットになること
おしゃまんべ町が大好きなので、たくさんの人でまちがにぎわうこと
----------------------------
果たしてこの設定で、あの問題になったツイットはこのキャラクターに合致していますか?
乖離しすぎています。子供たちのアイドルになりたいと夢見ていたキャラクタが戦争責任についてコメントしますか?
町として、任せた相手はどうやら我々のご同業のようですが、プロモーション、広報活動のプロとはとても思えませんね。組織として、サイトやキャラクターを運用するには、それなりに「運用ガイドライン」というのものをつくります。そして、当然、執筆担当者>校正確認者>公開承諾責任者 と段階に応じて、担当者を複数設置し、組織として問題あるコンテンツ、発言ではないか?設定したキャラクターの要素に反していないかと確認後、責任者の許諾後、はじめて公開されます。
せっかく長万部町を広くアピールするために、それなりに予算をつぎ込んで作り上げたキャラクタをこの町の出身者であるというだけで一個人に任せてしまった長万部町の組織としての責任があります。
ましてや、業務委託という正式な形をとらずに、ボランティアにも類さない中途半端な運用だったようです。
結局、この札幌在住の執筆者は、「まんべくん」のキャラに憑依して、自己主張をしていたというのが本質のようです。故郷だからと憑依された長万部町は不幸としかいいようがありませんが、組織として、そのような運用を許諾した責任は逃れることはできません。
全国各地でゆるキャラを生み出すのはいいのですが、版権、著作権の騒動、運用ガイドラインの未整備など問題が目立ちます。組織として、著作権や運用に関しての教育も受けさせずに担当者を選任していることにも問題があります。
そして、この問題は自治体のゆるキャラだけにとどまらず、企業のサイトでも起こりうる問題です。特にWebサイトやFacebookページでキャラクタを設置して擬人化して運用しているところは、他山の石とすべきことです。擬人化したキャラクターは一人歩きを始めます。当初の設定どおりの性格やキャラクターとして行動しているか?ガイドラインに基づいて運用されているか?とてもたいへんな作業ですが、監視に近い見守りが必要になってきます。
ディズニーなどのキャラクターの運用の背景には、事細かいガイドラインがあります。そして、それを厳守しています。
みんなから愛されるミッキーマウスで居続けるには、生身の人間以上の気配りがあるのです。
Posted by あやとりいくた at 11:50│Comments(0)
│エッセイ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。